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母が今現在、笑い話として聞かせてくれる私のお宮参りについて

子供の頃の記憶が全くと言って良い程無く、親から聞いた話になるのですが、当時私は可愛い物が大好きで、フリルの付いたフリッフリのスカートやリボン、色は勿論ピンク、ぬいぐるみやお人形が大好きでちゃんとした…と言うと御幣がありますが、お洒落で可愛いものが好きな典型的な夢みる女の子でした。


さて、お宮参りと言えば当然、綺麗な着物を着せてもらって、髪の普段の編みこみ2本なんかじゃなく、結い上げられて綺麗な髪飾りまで付けてもらって、母がしているようなお化粧もしてもらって、普段とは比べようも無い程キラキラしたもので溢れているわけです。


そこに可愛らしい草履があってそれを履いて、本堂まで歩く…お姫様みたいだと思うのです。


さぁ、行くぞと歩き出したのはいいのですが、草履…、草履が、飛ぶのです。


普段履きませんし、何分2歳の子供なのです。


草履は鼻緒を親指と人差し指で挟んで歩くなどできっこないのです。


親は抱っこして行くつもりだったので、草履でも歩けるように…と言う工夫をしていなかったため、片足を進める毎に、足より先の方へ草履が飛び、それを母が回収して履かせて、一歩踏み出せばやはり草履が飛び、母が回収し履かせ、飛ばし…、母が「抱っこしようか?」と聞いても「やだ!歩く!」と言って聞く耳持たず。


100メートル程それを続けた後、全く先に進まない事に流石に諦めたのか最後は素直に抱っこされたそうです。

それでも「草履は脱ぎたくない」と言ったため、宙ぶらりんの足から草履が落ちる度にそれを拾って履かせると言う作業はあったそうですが…。


擦った揉んだしながらも式中は静かにジッとしており、写真撮影でも喜んで撮られたりと無事お宮参りを終えたのですが、家に帰りついてからは「いやだ!(着物を)脱ぎたくない!」と家中を逃げ回り、母は母で「着物のままじゃご飯食べれないでしょ?」など必死の説得を試みると言う事を繰り広げたそうです。


「また着せてあげるから」と言う言葉に納得したのか、母の言う通り着物を脱いだそうです。


それでも未練がましく簪だけはさしたままだったそうですが、ご飯を食べたら寝てしまったそうです。