「お宮参り」と言う日本人特有の風習は、 

 

日本人というのは信心や信仰を特に持たなくとも、生まれてから死ぬまで色んな形や機会を捉えて神社やお寺に参拝やお参りを致します。 そして、生まれてから人生最初のお参りというのが「お宮参り」(初宮参り)というものです。

「お宮参り」は古代から行われている個人又は各家庭で行われている行事の一つで、貴い方から一般庶民に到るまで、人が誕生した祝い、つまり、赤ちゃんの誕生を祝う行事のことです。  其の時期は一般的には生後から1ヵ月前後の頃とも言われていて、主に地元の氏神様の神社に参拝し、子供の誕生と健やかな成長を祝い、更に、家族の平安と長寿を祈るのが通例です。  

尚、期日当については概ねが生後一ヶ月程度といわれていますが、正式には男子は生後31日目、女子は生後32日目とする地域が多いようです。 しかし、本人は生後一ヶ月の幼い命ですし、其の日のお天気や其の週の休日等に合わせれば良いともされています。

日付けが決ったら、目的地である神社に其の日の予約をとることも必要でしょう。 なぜなら、当の神社側では「お払い」と「お札」を戴く必要があり、従って、参拝の日取りと主人の住所と名前、其れに、本人の赤ちゃんの名前や生年月日を知らせる必要もあるでしょう。 予約は当神社へ直接訪れてメモを渡すか、勿論、電話でも宜しいでしょう。


ここで一般的には、日本人の場合はご祈祷をお願いする場合は、古代からの仕来たりで神社が普通ですが、しかし、神社が近くに無い場合は檀家寺や有名寺院にお願いすることも出来ます。 お寺の場合はご祈祷の変わりにお経を読んでもらい、お守りを戴く事になります。

尤も、本来の初めての宮参りは、初詣で同様にどちらでもよいという考えもあります。 特に江戸時代までは「神仏習合」の時代ですから、殆どの神社は寺の管理下(神宮寺ともいいます)にありましたし、神社へ行ってもお寺にお参りした形になりました。 しかし、其の事は明治期になって政令(政府の政策)により神仏分離令(神社とお寺が完全に分離独立すること)により、現在のように神社と寺院が別々のものになっているのです。

因みに、「宮参り」の風習と言うのは元々、昔は今ほど医学が進んでいなくて乳児死亡率の高かった時代でもありました。 従って、日本人の特性として新生児の健やかな成長を祈るために「初宮参り」というのが行われるようになったともされているのです。 又、出生した赤子を新めて家系に入る事を神・仏にお知らせするという目的もあったのです。 昔のお寺・寺院というのは今の戸籍をあつかう役所のような業務をもしたとされているのです。