お宮参りとお食い初めの関係性について

お食い初めとはどういう行事なのか

お食い初めは、お宮参りと間違えられやすい行事です。
赤ちゃんは、生後100日くらいで乳歯が生えてきますが、その時に食事の真似をさせることで、「一生、食べるのに困らないように」という願いを込めて行われる行事であり、実は平安時代から続いています。
お食い初めは、親族の中で最も年配の人が行います。
男児なら祖父が、女児なら祖母が、赤ちゃんに食事を食べさせる真似をします。
食べさせる順番も決まっており、「ご飯」「汁」「ご飯」「魚」「ご飯」「汁」という順番で、3回繰り返します。
さらに、「歯固めの儀」も行います。
まず、小石を三つ用意します。
それを、赤ちゃんに噛ませます。
もし噛ませにくければ、箸を小石に触れさせ、それで赤ちゃんの口に触れるという形でもOKです。
そして、噛ませた小石を半紙に包んで、へその緒と共に保管しておきます。
この儀式には、「小石のように硬度のある物でも食べられるほど、丈夫な歯になるように」という願いが込められています。

お食い初めとお宮参りの日程について

お食い初めがどういう行事なのかということを見てきましたが、ここで気になるのが、「お宮参りと別々にやらなければならないのか」ということです。
結論からいうと、一緒に行っても問題ありません。
赤ちゃんは、まだ体力も免疫力も不十分なので、病気になりやすい状態です。
あまり長く外出しないほうがよいですし、暑さや寒さなどにも気を配らなければなりません。
さらに、生まれた月や、母親の体調なども影響してくるので、他の家庭と同じように行うということ自体、そもそも無理があります。
つまるところ、「母親と赤ちゃんの体調が最も良い日に行う」というのが最善といえます。
そして、最も合理的なのは、お食い初めの生後100日に合わせるというやり方です。
通常、お宮参りは31日に行いますが、その時期はまだ赤ちゃんも首も据わっていないことが多く、母親も神経質になっていることが多いですが、100日くらいになれば、だいたい両者とも落ち着いた状態になっているからです。