お宮参りで赤ちゃんの健やかな成長を願いましょう
昔は現代ほど医療の発展もなく、世間の出産・育児に対する知識も低かったため、出産で命を落とすことや生まれてきた赤ちゃんが2.3日で果ててしまうことなど日常茶飯事だったそうです。
そんな時代に、赤子がこれからも生きていけそうだなという兆しが見えたころに氏神様にご挨拶をし、これからのご加護をお祈りする。
これがお宮参りの始まりと言われています。
現代でもそれは変わらずに「赤ちゃんの健やかな成長を神に願う」というのがお宮参りです。
その為、お参りをする場所というのはその家の氏神様となります。
氏神様への新しい家族ができたという報告と、赤ちゃん自らの氏神様へのご挨拶が昔からのお宮参りの目的であるからです。
赤ちゃんの声を聞かせるためにもお宮参りでは寝ているよりも泣いて声を届けた方がよいと言われています。
現代では「あなたの家の氏神様」と言われてもパッと思いつかない方も多くいるかと思います。
そのような場合は普段の生活を一番近くで見守っていてくださるという意味でも家の近くの神社です。
お参りする神社には特に制約はありません。
男の子の場合は生後31日目、女の子の場合は32日目にお参りすることが多いようですが、生後100日目にお参りすることでモモカマイリと呼ぶ地域もあるようで各家庭の方針や地域性によってもお参りの日にちというのは異なってくるようです。
しかし、赤ちゃんの体調や産後のお母さんの身体の状態が一番大切ですので無理に日にちにこだわる必要はなく、主役である赤ちゃんを中心に家族の無理のない日程で調節することが大切です。
赤ちゃんの服装は、肌着を着た上から白羽二重の内着を着せ、その上に掛け着と呼ばれる着物をかけます。
これはその家に代々伝わるものを着せるという家庭もあれば、新調する家庭・レンタルする家庭など様々です。
レンタルした場合なども肌着は自前で用意が必要です。
家族そろって可愛い赤ちゃんの幸せな成長を願える素敵な1日にしたいですね。